「おはようございます、レナ様」
制服を着たリムジンの運転手が、レナ様にうやうやしく礼をしながら、車のドアを開けます。
金髪に碧眼の青年でした・・・。
タツヤ様と同年齢くらいの・・・これまた、超がつくほどの美男子です・・・。
金髪美青年の朝の挨拶に、こくりと頷かれるレナ様・・・。
バイリンガルなのでしょうか、日本語はまったくなめらかです・・・。
「荷物を中に入れて」
レナ様に命じられて、レナ様のスーツケースを車中へ乗せようとすると、美青年運転手がすぐにそれを受け取ってくれました。
「いいですよ、私がやりますから。自分の荷物だけお願いします」
すべてを心得た風の金髪碧眼美青年運転手に、やや冷たく言われる私・・・。
「あ・・・ハイ、ありがとうございます・・・」
「ポチ、お乗り」
先にリムジンに乗り込まれたレナ様が、お声をお掛けくださいます。
「トニー、車出していいわよ」
「ハイ、レナ様」
レナ様にトニーと呼ばれた美青年運転手が返事をします・・・。
例によって、なんのご説明もしてくださらないレナ様です・・・。
「奴隷に説明なんか要らないわよ。奴隷は、私にただ従ってればいいの」
というお考えのレナ様ですし、それがご主人様と奴隷という主従関係です・・・。
しかし、その頃には幾分勘も鋭くなっていた私・・・。
ご主人様にお仕えするうちに、ご主人様が何をお望みなのかを考えるクセがついて、そうなったのかも知れませんが・・・
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