「ほら、取っておいで!」
脱がれたサンダルを、芝生の上に放られるレナ様・・・。
すかさず、パパ様が四つん這いで進み・・・レナ様のサンダルを口に咥えて・・・ベンチにお掛けになられたレナ様のお足下に戻ります。
「うふふ・・・いいコね、クロ」
パパ様の頭を撫でながら、レナ様のお褒めのお言葉・・・。
私は、まったく出遅れてしまいました・・・。
パパ様の口からサンダルを受け取ると、ふたたびそれを放られるレナ様・・・。
「取っておいで!」
今度は、私もこの機を逃すまじと、四つん這いで放られたサンダルに四つん這いで近づきます・・・。
しかし・・・一歩早く、パパ様に先を越されました・・・。
先ほどの「失地挽回」の思いもあるのでしょうが・・・その勢いからは、温厚そうなパパ様に似合わぬ
「愛娘のサンダルを取られてたまるか」
という執念さえ感じられました・・・。
何度やっても結果は同じで、毎回レナ様のサンダルを口に咥えて戻るのは、パパ様・・・。
そのようすに、ご満悦の笑みを浮かべられるレナ様・・・。
実の娘に犬同然の訓練を施されるという屈辱を受けるパパ様・・・その屈辱を嬉々として受け入れておられるパパ様の姿に、妙な感動さえ覚えた私なのでした・・・。
またしても「ダメ奴隷」ぶりをここでも晒した私・・・。
「ポチ、おまえに明日あげる鞭も増えたわね」
レナ様のお声で締めくくられた、戸外オス犬散歩でした・・・。
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